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レコーディング見学で「音楽が見える」体験に興奮!
夏のオープンキャンパス

2024年7月14日(日)開催


2024年度夏のオープンキャンパスでは、ミュージッククリエーション専攻の説明、
そして卒業生の活躍が紹介されました。
後半は学内にあるレコーディングスタジオに移動し、
「ポピュラー音楽構造演習」のレコーディング実習の見学会が開催されました。

~概要~

【開催日】
2024年7月14日(日)

【出演教員】
渡邊 崇 特任教授
(専攻・入試説明、Q&A)

金 慶來 助教
泉 尚也 講師(ベース)
戸谷 太郎 講師(ドラム)

【出演学生】
森山 知哉(ミュージッククリエーション専攻3年生)
※学年は出演時

夏のオープンキャンパス2024

【作曲のプロとして生きるために。現役の音楽家から学べるAtoZ】

ミュージッククリエーション専攻は、作曲の基礎からDAWによる打ち込み、レコーディングやミックスダウンに至るまで、音楽を制作するために必要な技術を、現役の音楽家でもある講師陣から直接学べる専攻です。
独学ではなく、音楽制作の基礎をしっかりと学ぶことで、ポピュラー音楽から映画音楽、CM音楽、ゲーム音楽、そしてアニメ音楽など、様々な現場で広く活躍できる人材を育成します。

夏のオープンキャンパス2024

【ずっと実力派でありつづけるために必要な〝考える基礎〟】

音楽理論や様々な楽器の知識に加え、DAWを中心とした最新のデジタル機器での作曲技術の習得、さらには映画やCMを想定した実践的な作曲の授業など、ずっと実力派であり続けるために必要な「考える基礎」を養える場所、それがミュージッククリエーション専攻です。

本格的なレコーディングスタジオ活用や生オーケストラの録音など、音楽単科大学ならではの恵まれた環境をフルに活かせることも、他にはないアドバンテージです。

夏のオープンキャンパス2024

【レコーディングの見学会に参加者は興味津々】

後半は、本学K号館のレコーディングスタジオに移動し、「ポピュラー音楽構造演習」のレコーディングの様子を見学していただきました。

「ポピュラー音楽構造演習」は、ドラム・ベース・キーボード・ギターの4つの楽器について、それぞれが曲の中でどのような役割を果たしているかを学ぶ授業です。1年次にドラムとベース、2年次にキーボードとギターについて学びます。

夏のオープンキャンパス2024

今回は、ベーシストの泉 尚也 講師とドラマーの戸谷 太郎 講師にお越しいただき、1年次の「ポピュラー音楽構造演習」で年に数回行っている「合同演習」の模擬授業を行いました。こちらは、学生の楽曲を先生にプレイしていただき、生演奏に差し替えていくという内容です。

今回は、Cr専攻3年生の森山知哉さんによる『あ、黄色』という楽曲のレコーディングを、森山さん自身のディレクションで進めていきます。

夏のオープンキャンパス2024

まずは森山さんによるデモ楽曲『あ、黄色』を全員で聴いてみました。
ディスコチックなビートと、ファンキーなコード進行や上物が印象的な、比較的生音志向のアレンジが施されたボカロ曲です。

また、事前に配布された楽曲資料には、曲の歌詞、リファレンス、MR譜(主に曲のコード進行などが書かれた譜面)が書かれています。
その中で、リファレンス(目指すべき曲に近い他の曲)で挙げられていた楽曲は、ライブで盛り上がりそうなアップテンポな楽曲でした。

夏のオープンキャンパス2024

レコーディングを前に、泉講師(ベース)、戸谷講師(ドラム)、そして森山さん(作曲)との間でイメージを共有していきます。

ベースについては、より存在感のあるスラップ奏法で演奏することになりました。
スラップ奏法とは、親指で弦を叩いたり、人差指や中指で弦を引っ張ったりすることで、フレットに弦を打ち付けて音を出す奏法です。アタック感の強い音を出せるので、細かいグルーヴを表現できます。

夏のオープンキャンパス2024

【作曲者と演奏者のコミュニケーションによって音楽が作られる】

奏者の2人がレコーディングブースに入り、いよいよレコーディングが始まりました。
デモ音源では打ち込みだったベースとドラムが、生音に差し替えられていきます。
音の存在感やグルーヴ感が大きく変わったことに、参加者は感心していました。

1テイク録ったところで、細かい演奏ニュアンスや、ちょっとした変更点についての打ち合わせが行われました。

森山さんからは
「頭サビの入る前の4拍目、ベースがドゥンと下がるグリスが欲しいです」「Bの前半は休んで、後半からベースが入るようにお願いします」
といった要望があり、奏者とコミュニケーションを取りながら、2テイク目を録音。
さらには奏者からの提案も盛りこまれ、楽曲がどんどん完成していきます。

夏のオープンキャンパス2024

さらにここからは、バスドラムのレイヤー処理を行うことになりました。

レイヤー処理とは、生のバスドラムでは出せないような低域や、強いコシのある音素材を後からミックスすることで、曲のグルーヴ感をより強いものにすることです。
昨今のポップスはバンドサウンドとダンスビートを融合したようなアレンジの曲が多く、バスドラムのレイヤー処理はよく行われています。

レイヤー処理では、元の生音と完全に差し替える場合もありますが、今回は70%ほどのミックスで、元の音に馴染ませました。

作曲者と演奏者がコミュニケーションし、様々な提案が盛り込まれて完成したアレンジを参加者全員でリスニング。会場からは拍手が起こりました。
このように、レコーディング現場を体験できる「ポピュラー音楽構造演習」は、非常に臨場感のある授業なのです。

夏のオープンキャンパス2024

【今、レコーディングスタジオを使う意義とは?】

さて、DAWやプラグインが進化し、自宅で何でもできるように思える今、レコーディングスタジオを使う意義とはどこにあるのでしょうか?
授業の最後で、3人の先生にご意見を伺いました。

戸谷 太郎 講師(ドラム)
「ドラムを良い音で録音するためには、離れた所にもマイクを置いたりするので、広い部屋が必要になります。そもそも生ドラムは自宅では音が出せないですしね。」

泉 尚也 講師(ベース)
「ベースは、スタジオに入らなくても自宅でライン接続して録れますし、録った音もプラグインを用いて綺麗に処理できる時代です。でも、ベーシストとしてはドラマーと一緒にやりたいんですよ。生身の人間同士でしか出せないバンド感というか、グルーヴ感があります。これを大切にしたいと思いますね。」

夏のオープンキャンパス2024

渡邊 崇 特任教授
「宅録には限界があります。それに対して、録音ってオーダーメイドなんですよ。並み居る強豪の作曲家たちの作品と並べた時、頭ひとつ抜けようと思ったら、全部録音していくしかありません。」

生音には圧倒的な情報量があります。そこには勢い、繊細さ、喜びや悲しみといった情感が宿ります。また、人々を熱狂させる唯一無二のグルーヴを作り出すこともできます。

夏のオープンキャンパス2024

作曲のプロとしての実力は、録音された作品によって語られるもの。
曲をより輝かせるために、ミュージッククリエーション専攻の「ポピュラー音楽構造演習」では、レコーディングの実践を行っています。

たくさんの参加者で盛り上がった今回のオープンキャンパス。普段なかなか体験できないレコーディング現場の見学を通じ、皆さんの関心の高さを感じることができました。

取材・文:BUBBLE-B


次回のオープンキャンパスは、2024年11月10日(日)実施予定です!

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