TOPICS / 2024.7.16
新進気鋭の映像制作チーム「Hurray!」× 花田十輝が送る
等身大の“モノづくり”青春群像劇
【スタッフ】
監督:ぽぷりか/副監督:おはじき/アートディレクター:まごつき
脚本:花田十輝/歌唱楽曲制作:VIVI/音響監督:小沼則義
音楽:狐野智之/主題歌:フレデリック 「CYAN」
制作:Hurray!×100studio/配給:バンダイナムコフィルムワークス
【キャスト】
朝屋彼方:花江夏樹
織重 夕:伊瀬茉莉也/歌唱アーティスト:菅原圭
外崎大輔:内田雄馬
中川萠美:和泉風花
−今回の作品についての想いを聞かせてください。
この作品は「作る」こと、そして「作り続ける」ことを主題として、モノづくりに向き合ういろんな視点からの想いが描かれています。
私自身、クリエイターとして挫折を経験したり回り道をしたりしてきたので、その中で向き合ったいろんな感情を楽曲に乗せることを試み、それが成功した作品だとも感じています。
「作品を作って届けること」、それをどれだけ頑張っても届くかどうかなんて全くわからない、そんな過酷な世界で、この作品に出会った人にとって少しでもエールになる作品になっていると嬉しいです。
−初の単独クレジットとのことですが、いかがでしたか?
劇伴を連名でというのはこれまで何作かやらせて頂いて、作曲家同士の音楽性や作品の方向性など「寄せていくべきところ」がかなり多かったのですが、今回は作品自体が作曲家自身のカラーを求めてくださったところもあり、ひとりで自分のクリエイティブや作品に深く向き合う機会になりました。
以前、初めて劇伴を担当した際に「この作品を通してどこへ行きたいのか」と事務所の先輩の川﨑龍さんに問われて、その時は答えられなかった問いをずっと一人で反芻しながら「自分は何を伝えたいのか、何が書けるのか、それをこの作品とどう擦り合わせるのか」という答えを探し続けて作曲していたように思います。
−制作中の秘話やこだわりを教えてください。
全体の劇伴を初めて1人で手がけたというのもあり、全編を通したメロディやモチーフを設計し色んなところにかなりの仕込みをしているのはこだわりポイントですね。
また、監督含め映像チームのHurray!の皆さんがMV制作出身ということもあり、「音楽に対して映像を合わせにいくので音楽単体としても聞き応えのあるものをぜひ!」とおっしゃっていただけたので、通常のフィルムスコアリングの手法とはかなり違う作り方をしました。
ですので、サントラもかなり骨のある作品としてお聴きいただけるかと思います!
−今後の活動について教えてください。
アニメーション作品の劇伴を担当させて頂くことが多く、私自身もアニメが大好きなので、これからもそんな等身大で物語に寄り添った音楽を作っていきたいなと思っています。
そして、今回の作品を通してはっきり自覚したのですが、「観ている間は夢中になって音楽の存在を忘れているのに、サントラを聴いたらそのシーンをありありと想起できて感情が動く」というような音楽を作ることが今の作家としての一つの目標です。
13歳よりトロンボーンを始め、吹奏楽の編曲を独学で学ぶ。
18歳でDTMを始め、自主レーベルにてアルバムを10作リリース。
京都大学文学部卒業後、一度は一般企業に就職するものの音楽への気持ちを諦めきれず、大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻へ再進学。渡邊崇、足立知謙、徳永暁人、高昌帥、各氏に師事。
在学中より、ゲームやアニメ、CM・コンサート・VTuberへの楽曲提供などを行い、現在も活動の場を広げている。
管弦楽器の表現方法を得意とし、コンサートアレンジや譜面も多く手がけるほか、ロックやEDMなどのトラック制作においても大きな魅力となっている。また、自身の吹奏楽・オーケストラでのプレイヤー経験を生かし、金管楽器の多重録音を施すなど、マルチプレイヤーとしての活動にも精力的に取り組んでいる。
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