2021.2.11〜2.13開催
次代を担う若き⾳楽クリエイターの存在と活躍を社会に広く発信し、彼らの⾳楽活動とキャリア形成を後押しすることを主な⽬的として創設された音楽賞。
メインイベントとなる「Music Creation Awards 本編」では、第⼀線で活躍する様々な業界のプロによる厳正な審査により、最優秀アルバム賞など各賞が選出される。アフターイベントとして開催されるオンライン公開講座「MCAオープン・アカデミー」では、受賞者をゲスト講師に招き、専攻教員と共に音楽制作のノウハウをレクチャー。
音楽産業の振興と賦活化に寄与すべく、ミュージッククリエーション専攻が展開する⾳楽教育の⼀端を広く公開している。
【 開催日時 】
[ Music Creation Awards 本編 ] 2021年2月11日(木・祝)15:00〜17:00
[ MCA オープン・アカデミー ] 2021年 2月13(土)15:00〜17:00
【 開催場所 】
[ Music Creation Awards 本編 ] 大阪音楽大学ミレニアムホール(オンライン無観客配信)
[ MCA オープン・アカデミー ] 大阪音楽大学A号館301教室(オンライン公開講座)
池田 航大
rin
田中津久美
中別府峻
・三枝 成彰(作曲家)※審査員長
・裏谷 玲央(REI MUSIC代表・作曲家)
・神田 大介(株式会社スマイルカンパニー 取締役 クリエーター事業部 部長)
・岸 智也(株式会社カプコン サウンドプロダクション室 室長)
・倉田 健次(映画監督・脚本家)
・栃尾 恒樹(有限会社プレストーン取締役、音楽ディレクター・エンジニア)
・中野 量太(映画監督)
・布花原 健吉(株式会社 agehasprings / FOURseam)
【 主催 】大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻
【 後援 】経済産業省
第2回 Music Creation Awards 2020の最優秀楽曲賞に輝いたのはrinさん。「嫌いだ!嫌いだ!こんな自分が嫌いだ!」と叫ぶ歌声がキリキリと胸に迫る、圧巻のパフォーマンス。rinさんは熱唱の後、語りました。「私は自分が嫌いです。救いようのないぐらい嫌いです。中高生時代はそんな自分について悩みました。でも、その経験をしたからこそ、今回のアルバムを制作することができ、自分を認めることもできました。(中略)自分嫌いであっても、私は私らしく生きています。このアルバムを聴いてくださったあなたも、どうかあなたらしく生きてください。」
同じように「自分と嫌になるぐらい向き合ってつくった」と語ったのは、アコースティックギターでの弾き語りを披露した樫内日南子さん。
中3で病気になり学校に行けなくなった。その時期に出会ったのが音楽。胸のうちをいつも弾き語りで打ち明けてきました。「見ている夢が全部かなわないなんてそんなのいちばん僕がわかってる」。サビの詩にはモラトリアムにもがく心を投影、それでも終盤には変化し、希望のメッセージに変わりました。
絵本×生演奏×朗読をあわせ「絵本エンターテインメント」を魅せてくれた田中津久美さん。『トムのカナシミ』は絵本のストーリーから自身で書き上げ、絵の発注からオーケストラの総監督・指揮まで手掛けました。指揮台に立つ姿は堂々たるもの。フレンドリーな笑顔も彼女から放たれる音のひとつ。作品は聴衆の心を掴み、最優秀パフォーマンス賞を受賞しました。
5人組のアイドルをプロデュースした亀井志朋さん。登場したとたん、舞台の空気が一変、テーマの「ゆめ・かわいい」が炸裂。メルヘンカラーの衣裳を途中でホワイトに早替えさせるなど、演出にも抜かりなし。今後は、「世界中に“かわいい”を発信する会社をつくりたい」と起業家宣言!
最優秀アルバム賞に輝いたのは、池田航大さん。
さまざまな表情を織りなす大地と空にスポットを当て、ピアノトリオを中心としたフュージョンアルバム『THE SKY IS THE LIMIT』を制作しました。
舞台では、自身の音楽人生の原点であるエレクトーンでパフォーマンス。幼い頃からフュージョンに魅了されてきた池田さんは、「池田少年の夢が叶った」と話しました。
かつてない災禍に見舞われたこの1年。ミュージッククリエーション専攻2期生はコロナに負けることなく、どんなに不利な状況でも諦めませんでした。「音楽で人を照らす」、大きな夢を抱えた13名のクリエイターが今年も力強く羽ばたいて行きました。
(取材・文 村上 美香)
音楽賞『Music Creation Awards』の趣旨や基本理念はSDGsと親和性が高く、次世代のため「持続可能な世界の実現」に資する使命は、特に共鳴しています。『Music Creation Awards』はSDGsが掲げる17目標の内、以下の4つの目標をオプティマイズした取り組みを通じて、SDGs達成に貢献します。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(Leave No One Behind)」ことを誓っています。(出典:ジャパンSDGsアクション・プラットフォーム|外務省)