山下 豊
やました ゆたか(YAMASHITA YUTAKA)
大阪音楽大学・大阪音楽大学短期大学部
哲学 教授
大阪音楽大学・大阪音楽大学短期大学部
哲学 教授
学歴
関西学院大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程後期課程単位修得退学
学位
文学修士
専門分野・主な担当科目
形而上学、宗教哲学(神秘主義研究)、文化的身体論研究、臨床哲学研究。
担当科目は[哲学」「哲学A・B」。
担当科目は[哲学」「哲学A・B」。
研究テーマ
神秘主義研究
今年度は、しばらく中断していた、12世紀ドイツの女性神秘家ビンゲンのヒルデガルトについての研究を再開してみたいと思っている。(「ヴィジオ・ミスティカ?神秘な女性たちの語り」というテーマ)。と、一昨年は考えていたが、考えていることは必ずしも実行に移されない、というのも事実である。とはいえ、思ってもいないことを思わずやってしまうというのは、哲学的に見れば無責任ということであり、やはり実行するには事前によく考えることが必要である、ということで、今年度も、一応研究の再開を考えることにしたいと思っている。
今年度の講義のテーマについて
これまで、20世紀の精神文化史、特に「身体の変容」というテーマで、私たちの時代の背面に用意されてきたもの、 概念について考えてきたが、今年度からは、現代の時代を「行動の様式」という観点から読み直す作業を学生たちとともにやっていきたいと思っている。「身体」を「行動」から考え直すということを狙っている。
研究・社会活動
共著
「悪の問題―現代を思索するために―」
「III 悪への哲学的考察 第6章悪と創造の論理」pp.163-183執筆担当」 昭和堂図書出版 平成2年3月
「III 悪への哲学的考察 第6章悪と創造の論理」pp.163-183執筆担当」 昭和堂図書出版 平成2年3月
論文
- 「生と神秘主義―ベーメ研究序論・生の根拠なき根拠をめぐって」 大阪音楽大学研究紀要第39号pp.101-111
平成4年12月(ヤーコブ・ベーメ研究論文4本) - 「痛みのうちに在ること―聖テレサの神秘体験をめぐって―」 神戸山手女子短期大学紀要41号pp.197-209
平成10年10月 - 「三浦梅園の思想について(序)―その思想的な構えと型をめぐって―」 大阪私立短期大学研究報告集第35集pp.9-14
平成10年9月 - 「躍動する身体の思考空間―スポーツ的身体をめぐる身体学的考察の試み―」 大阪私立短期大学研究報告集第37集pp.12-18 平成12年12月
- 「批評の精神と18世紀哲学思想―(1)場の図式」 大阪音楽大学研究紀要第35号pp.105-119
平成9年12月(関連論文2本) - 「悪は吐息にまじりてこの地に落つ―悪をめぐる覚え書き1-」 大阪音楽大学ムネモシューネーNo.1pp.6-17
平成13年12月(関連論文1本) - 「鏡の思惟(一)―ライプニッツ的モナドの働きについて―」 関西学院大学人文論究第38巻第2号pp.15-27
昭和63年9月(ライプニッツ研究関連論文6本)
教育方針
「哲学」の講義では、哲学の知識を学習することよりも、哲学的に物事、世界、社会、人間を考える練習・訓練をしてみたいと思う。 哲学のレッスンは、あたりまえのこと(=常識・自明性)を疑うことからはじまる。そして、そのためには、同時に現代を構成している歴史の在り方(=歴史性)を細部から丁寧に解きほぐすことも大切。
所属学会・団体
- 日本宗教学会
- 日本ライプニッツ協会会員
- 豊中市文化芸術振興審議会委員
- 服部緑地「みどり・文化・地域」を育てる協議会委員
その他
最近、脳の容量に限界があることに気づき、新しいことを学ぶためには、 まず脳を空にしておかないとだめだということに思いいたった。そこで、脳の中身を引っ越しさせることについて考えた。 が、しかし、脳の中をよく見てみると、なぜか中身がいつのまにか消えていることに気づく。つまりあんまり残っていない。 空っぽ状態。消えた記憶があるという記録だけがぽつんと。消えた記憶の中身はいったいどこに消えていったのか? 消えていった場所が知りたい!