能登原 由美
のとはら ゆみ(NOTOHARA Yumi)
大阪音楽大学
西洋音楽史 特任准教授
大阪音楽大学
西洋音楽史 特任准教授
学歴
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了
博士(学術)
博士(学術)
専門分野・主な担当科目
音楽学・西洋音楽史
研究テーマ
「ヒロシマ」の音楽(カタストロフィと音楽)、広島の洋楽受容史、イギリス音楽史
研究・社会活動
著書
- 単著:『ヒロシマが鳴り響くとき』(春秋社、2015年)
- 共編著:『ヒロシマと音楽』(汐文社、2006年)
- 分担執筆:『広島市被爆70年史』(広島市、2018年)…「広島と音楽」を執筆
- 分担執筆:『はじめて学ぶイギリスの歴史と文化』(ミネルヴァ書房、2012年)…「イギリスの音楽」を執筆
- 事典:『平和と安全保障を考える事典』(法律文化社、2016年)…「戦争と音楽」、「広島の原爆と音楽」、「長崎の原爆と音楽」を執筆
- DVD解説書:『ルネサンス・バロック音楽体系 総合解説書』(有限会社アイエムシー音楽出版、2008年)…「バルトローメオ・トロンボンチーノ」「チプリアーノ・デ・ローレ」「ルーカ・マレンツィオ」「カルロ・ジェズアルド」「トマス・モーリー」「トマス・トムキンズ」の曲目解説
主な論文(単著)
- 「音楽における『ヒロシマ』―体験の語りと記憶の継承をめぐって―」『京都造形芸術大学紀要 第22号』(2018年)118-124頁。
- “Musical Narrative in Representing Hiroshima: A case Study of Erkki Aaltonen’s Second Symphony 'Hiroshima' (1949)”in R. Povilioniene ed., Sounds, Societies, Significations Springer International Publishing AG., 2017. 115-130.
- 「音楽における原爆の表象−原爆詩の扱いとその変遷に着目して−」『原爆文学研究16』(2017年)18-39頁。
- 「渡邊彌蔵―広島の洋楽普及の立役者―」『芸備地方史研究』第300号(2016年)
- 「機関紙にみる広島労音〜発足から十年の歩み〜」『広島市公文書館紀要』第28号(2015年)
- 「アールトネンの《交響曲第二番『ヒロシマ』》―冷戦期の東欧上演をめぐって―」『藝術研究』 Vol. 27(2014年)
- 「大木正夫と映画『原爆の図』―《交響曲第5番「ヒロシマ」》への軌跡―」『広島大学大学院教育学研究科 音楽文化教育学研究紀要』第24号(2013年)
- “Consolations to Hiroshima” Finnish Music Quarterly 3 :: 2010(2010)
- 「ウィリアム・バードの楽譜出版―声楽曲集『詩編、ソネット、悲しみと敬虔の歌曲集』と『くさぐさの歌』に焦点をあてて―」『音楽学』 Vol. 48/2(2003年)
主な口頭発表(単独発表)
- 「明治期の広島における洋楽普及のネットワーク〜一次史料の調査をもとに〜」広島芸術学会 第122回例会(東広島、2018年)
- 「音楽における原爆の表象−原爆詩の扱いとその変遷に着目して−」第51回原爆文学研究会(神戸、2016年)
- 「広島の洋楽普及における放送メディアの役割―広島中央放送局開局時の自局制作番組にみる―」2014年度芸備地方史研究会大会(呉、2014年)
- 「反核運動としての「ヒロシマ」の音楽 ―大木正夫の活動に焦点をあてて─」日本平和学会2014年度春季研究大会(横浜、2014年)
- “Musical Narrative in Representing “HIROSHIMA”: A Case Study of Erkki Aaltonen’s Second Symphony “Hiroshima” (1949)” 1st International Congress of Numanities(Kaunas, 2014)
- 「『ヒロシマ』の音楽表現とその可能性―アールトネンの交響曲第二番 “Hiroshima” の評価をめぐって―」美学会第62回全国大会(仙台、2011年)
- 「16世紀イングランドの楽譜集成立における作曲家の役割~手稿譜から印刷譜への移行に視点をおいて~」日本音楽学会第57回全国大会(京都、2006年)
招待講演
- “Music as Another Storyteller of ‘Hiroshima’” Association for Japanese Literary Studies Annual Conference 2018(Oberlin, U.S.A., 2018)
- 「『ヒロシマ』を歌うのは誰なのか?〜音楽と記憶、その主体〜」立命館大学大学院先端総合学術研究科「音楽と社会」研究会主催シンポジウム(京都、2018年)
外部資金(研究分野)の獲得
- ローム ミュージック ファンデーション:『「ヒロシマ」を語る音〜エルッキ・アールトネンの交響曲第2番「ヒロシマ」〜』の出版に向けた調査(2015年度)
- スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団:「被爆10年後の日本とフィンランドの音楽交流に関する調査研究〜アールトネンの交響曲第2番「ヒロシマ」の1955年の日本初演をめぐって」(2014年度)
- キャノン・ヨーロッパ財団: “The Musical Expression and Reception of “Hiroshima” during the Cold War in Europe: Focusing on Aaltonen’s second symphony ‘Hiroshima’ ”(2013年度)
- 広島大学女性研究者奨励賞:「『ヒロシマ』の音楽表現についての創作と受容に関する事例研究―アールトネンの交響曲第二番“Hiroshima”をめぐって―」(2011年度)
- 文部科学省科学研究費補助金:「楽譜出版活動揺籃期のイングランドにおける作品伝達の変容」(2005〜2007年度)
その他
- 音楽関連記事・批評など:『音楽現代』、『メルキュール・デザール』などに毎月執筆
- 楽曲解説: 日本センチュリー交響楽団演奏会ほか
- コンサート企画・製作(共同製作):「ヒロシマ・音の記憶」Vol. 1〜5.(広島市、2010年〜2014年)
- ドキュメンタリー映画の企画・製作(共同製作):『音の記憶・つながり』(2013年に広島市で一般公開、2015年にDVD刊行;非売品)
教育方針
音楽を探求する上では、「なぜ?」という問いをもつこと、また「どのような?」という興味を抱くことが始まりになると考えています。こうした問いや興味がわき上がるような教育を行なえるように心がけています。その際、実践的にアプローチすること、そして「教育者」の私自身も一緒に学んでいくこと、に最大の力点を置いています。
所属学会・団体
日本音楽学会、美学会、広島芸術学会、Memory Studies Association、「ヒロシマと音楽」委員会(委員長)、音楽クリティッククラブ
その他
友人の年齢層が非常に幅広いのが自慢です。年齢だけでなく、様々な国や様々な分野の人と話をするのが好きなので、学生のみなさん、気軽に声をかけてください。