第14回「回顧 就任時の模索」(羽鳥三実広④)
2011年に大阪音楽大学短期大学部ミュージカル・コースの教育主任として招かれた。
私に課せられたミッションは、ミュージカル・コースへの入学者を安定確保すること。
ではどんな教育内容にすれば大阪音大のミュージカル・コースを志望してもらえるのか?考えに考えた。
参考にしたのが、私の出身である劇団四季の研究所と宝塚歌劇団の宝塚音楽学校である。
なぜあのように受験志望者が多いのか? その理由は2つ。
(1)魅力ある俳優の存在
(2)魅力ある公演作品
そうであれば、私のやることも2つ。
(1)のためにカリキュラムと指導の充実を図り、前期は基本技術の反復練習を徹底的に行い、学生ひとり一人の魅力を引き出す。(→嘘のない表現を身につける)
(2)のためには、ブロードウェイなど海外の既存作品ではなく、我々のオリジナル作品を後期のテキストとすること。これにより教員らの創作能力も鍛えられ、学生らは海外作品の物真似になることなく一から自分の頭で考えた役作りをすることができる。
このように「年度末のオリジナル作品による公演をゴール」としたカリキュラムの充実を図り、それに沿った指導力のある教員を配置すること。これが14年間私が行ってきた仕事である。
そして今、「HATORIメソッド」を継承してくれる教員らによる集団指導の体制は整い、新年度がスタートしている。
私に課せられたミッションは、ミュージカル・コースへの入学者を安定確保すること。
ではどんな教育内容にすれば大阪音大のミュージカル・コースを志望してもらえるのか?考えに考えた。
参考にしたのが、私の出身である劇団四季の研究所と宝塚歌劇団の宝塚音楽学校である。
なぜあのように受験志望者が多いのか? その理由は2つ。
(1)魅力ある俳優の存在
(2)魅力ある公演作品
そうであれば、私のやることも2つ。
(1)のためにカリキュラムと指導の充実を図り、前期は基本技術の反復練習を徹底的に行い、学生ひとり一人の魅力を引き出す。(→嘘のない表現を身につける)
(2)のためには、ブロードウェイなど海外の既存作品ではなく、我々のオリジナル作品を後期のテキストとすること。これにより教員らの創作能力も鍛えられ、学生らは海外作品の物真似になることなく一から自分の頭で考えた役作りをすることができる。
このように「年度末のオリジナル作品による公演をゴール」としたカリキュラムの充実を図り、それに沿った指導力のある教員を配置すること。これが14年間私が行ってきた仕事である。
そして今、「HATORIメソッド」を継承してくれる教員らによる集団指導の体制は整い、新年度がスタートしている。
羽鳥三実広(名誉教授)
慶応義塾大学商学部卒。脚本家・作詞家・演出家。劇団四季出身。学生時代より27年間に亘る同劇団在籍中、俳優として3000回以上の舞台に立ち、同時に演出助手、脚本執筆、演技教師も兼務。作品作りに参加すると共に多くのメインキャストを育てる。「ミュージカル異国の丘」は故・浅利慶太氏との共著。四季退団後の2004年、「シアタープロジェクト羽鳥」設立。「羽鳥塾」での俳優育成と共に創作活動を開始。「YAKUMO」「夜物語」「孤児マリア」等の作品がある。2011年より本学教授に就任。「大阪から全国へオリジナル・ミュージカルを発信する!」を目標に掲げ、毎年オリジナル作品の創作上演を行うと共に、ミュージカルによる教育的見地からの社会貢献を生涯の仕事と定めている。
他にユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの演技指導と演出協力(2006~2016年)やTBS新人アナウンサーのボイストレーニング(2006年~2019年)、全国各地での講演やワークショップなど、精力的に活動中。
▸詳しいプロフィールはこちら
他にユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの演技指導と演出協力(2006~2016年)やTBS新人アナウンサーのボイストレーニング(2006年~2019年)、全国各地での講演やワークショップなど、精力的に活動中。
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