開幕まであと「ひと月半」のある日のこと。
教室で学生らへの指導を終え、坪数にして６畳ほどの教員室に戻ると、小動物の「コード」と「メロディ」の二匹がピアノを囲んで「あーでもない、こーでもない」と喧々諤々の会議をしているではないか。新作ミュージカルの旋律を作った「メロディ」が、「コード」に伴奏譜を依頼。「コード」は瞬時に旋律と台本の内容を汲み取り即興で演奏しているのだ。
日々、台本は授業の中でどんどん書き直しをされるから、それに合わせ音楽も変更される。音楽自体も譜面は学生が歌うことで立体化され、イメージや語感などと合わなければ瞬時に変更。それらの変更を「マエストロー」がすかさずPCに打ち込む。故に演奏は毎回最新バージョンで行われている。
「コード」と「メロディ」は作曲の仕事以外でも大忙し。10年以上の付き合いである二匹は、音楽をこよなく愛することでは化け物界における探求教師陣の中でもトップクラス。貴重な隙間時間を見つけては濃密な会議を行い、阿吽の呼吸の如く楽曲制作を行っていた。称賛！

●今回登場した動物たち
コード…様々な音楽に博学。ピアニスト。よく喋る。こよなく音楽を愛する。
メロディ…誰もが羨む美声の持ち主。美魔女。こよなく音楽を愛する。
マエストロー…コース自慢のイケメンピアニスト。恥ずかしいと顔が赤くなる。もちろん、こよなく音楽を愛する。

おっ、もう1匹忘れてはならない作曲家が。それは、また今度。