〈レポート〉「セルフプロデュース」を考えるスペシャルイベントを開催
MEGUMIさん
プロデューサーとしても活躍されている女優のMEGUMIさんは、「夢や目標を何らかの形で発信し続ければ、必ず道は拓ける」と発信することの大切さを強調します。MEGUMIさんご自身も、目標と現実との大きなギャップに苦しみながらも、時間をかけて自分と向き合い、信頼できる人たちの手を借りながら、自己発信を根気強く続けてこられたとのこと。「発信しなければ見つけてすらもらえない」という経験談とプロデューサーとしての視点を交えたお話には大きな説得力がありました。また、世界中で韓国の作品がヒットを飛ばしていることに関心を寄せ、「日本は、国内だけで映画やドラマが成立していたこともあり、その良さを海外に伝える人があまりいないので、今後は海外でもしっかりと評価される作品をつくっていけたら」と、展望も語ってくださいました。
梶浦正則 講師
元ヴァイオリニストでありながら現在は会社員として勤務し、さらに音楽プロデューサーとしての顔も持つ梶浦講師は、「得意なことを組み合わせるとこのようなアプローチになった」「(キャリアを)積み上げている最中は、積み上がっていることに気づかない。生きるために自分にできることを必死にやって、どこかのタイミングで振り返った時に、これまでのことがキャリアとして説明できるようになっている」とキャリア形成を中心としたトークを展開。現在のマルチなビジネススタイルについては「ビジネスの能力と音楽スキルを掛け合わせたことで、今のような仕事の発想につながったのではないか」と自己分析もされていました。
小倉淳さん
「自分の限界値を把握するためにも、実際にTikTokやYouTubeをやってみて」と強く勧めるのはアナウンサーの小倉さん。「自分のやりたいことを書いたり、それに向かって努力したり、何より周りに伝えておくことが夢への糸口になる。チャンスを確実に掴むために発信したり、周囲に口走って」と熱く語り、「幸運の女神に後ろ髪はない」というフレーズを用いて後押しされました。また、今回のトークセッションでMCも務められ、ゲストから多彩なお話を引き出してくださいました。
赤松林太郎 准教授
赤松准教授は学生時代や留学当時を振り返りながら、現在のお話へ。「自分に意見する人、逆らう人、立ちはだかる人を見つけるところから始めて、その人とどのように“不協和音”を奏でるかを考える」と仕事に対する姿勢を音楽に例えて表現されました。来場した高校生や在学生には「卒業してから動き始めるのでは手遅れ。在学中から目標に向かって設計図を書き始めて」とアドバイス。「セルフプロデュースを身につけて、目標に向かって前進する動力にしてもらいたい」と、セルフプロデュース特別講義にかける思いもお話しされました。
今回のトークセッションは、“自己発信することの大切さ”について深く考える時間になりました。2023年度の特別講義では、音楽に限らずさまざまな業界からゲストを迎え、トークセッションや実習プログラムの実施を予定しています。イベントは在学生だけでなく、広く一般の方々にもご受講いただけます。今後もぜひご注目ください!
次回の「セルフプロデュース」特別講義のおしらせ
ゲスト/小倉淳さん(アナウンサー)