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〈レポート〉3校の合唱魂が響き合う「ドリームコーラスコンサート」


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レポート

11月18日(土)にザ・カレッジ・オペラハウスで開催された、阪急宝塚線ミュージック駅伝MOT! 参加公演「ドリームコーラスコンサート」。関西学院グリークラブ、宝塚音楽学校、大阪音楽大学と、阪急沿線で100年以上歴史を持つ3団体の合同合唱演奏会です。4回目となった本公演は、歌と踊りのステージや吹奏楽との共演にも注目が集まりました。

ー P r o g r a m ー

1.エール交換
A Song for Kwansei
宝塚音楽学校 校歌
大阪音楽大学 校歌


2.関西学院グリークラブ:合唱
アッシジの聖フランチェスコの4つの小さな祈りより Salut, Dame Sainte
GAGÒT


3.宝塚音楽学校 110期生:合唱
すみれの花咲く頃
機織る星
ボクはウタ


4.関西学院グリークラブ:Barbershopステージ
Sound Celebration
Goodbye, world, Goodbye.
When the saints go marching in
I've working on the Railroad
Irish Blessing
Joshua Fit the Battle of Jerico


5.宝塚音楽学校110期生:歌と踊りのステージ
やさしさに包まれたなら
Rising Sun
Sing
Take the "A" Train
君の瞳に恋してる
風になりたい


6.大阪音楽大学合唱団・吹奏楽団
スリープ
マニフィカトより Magnificat anima mea


7.大阪音楽大学吹奏楽団
春の猟犬

8.宝塚音楽学校・関西学院グリークラブ・大阪音楽大学合唱団による合同合唱
今日もひとつ
鉄腕アトム

関西学院グリークラブ:合唱

関西学院グリークラブ

全日本合唱コンクール日本一(2022年度)の看板を掲げる関西学院グリークラブは、声やハーモニーの美しさはもちろん、音の強弱を生かした表現力が光ります。合唱ステージでは、アカペラの男性合唱ならではの重厚さで聴衆の心を震わせます。中でもフランスの作曲家F.プーランクの合唱曲は、柔らかな語感と美しいメロディーをたっぷりと聴かせ、会場を神聖な空気で包み込みました。

宝塚音楽学校110期生:合唱

宝塚音楽学校 110期生(指揮:藤谷奈都さん、ピアノ:垣内みどりさん)

宝塚音楽学校110期本科生は、合唱ステージで美しい日本語で紡がれた曲をラインアップ。澄んだ歌声で舞台から届けられる言葉は、一音一音に曲の情景や歌い手の心情が込められています。ハーモニーは清らかながら、雄弁で意志の強さを感じるステージに観客は引き込まれました。

関西学院グリークラブ:Barbershopステージ

関西学院グリークラブ(指揮:広瀬康夫さん)

替わって舞台に上がったのは、衣装チェンジした関西学院グリークラブ。ジャケットを翻しながら、躍動感いっぱいのBarbershopステージです。歌詞に合わせてターンしたり、激しい転調を繰り返したりと見どころ、聴きどころが満載。無伴奏ながらもエネルギッシュな歌唱で、精神的調和のとれた“関学トーン”を響かせました。

宝塚音楽学校110期生:歌と踊りのステージ

宝塚音楽学校 110期生

次に、宝塚音楽学校が客席から登場。観客とアイコンタクトを取りながら歌い、ステージに上がります。ポップスのレパートリーを交えて男役、娘役共に歌とダンスで華やかに、情感たっぷりに曲を演じます。隊列の美しさも、個々の表現力も存分に披露したステージでした。

大阪音楽大学合唱団&吹奏楽団

大阪音楽大学合唱団&吹奏楽団(指揮:本山秀毅学長)

後半は吹奏楽団を迎えて。大阪音楽大学合唱団は、J.ラター「マニフィカト」より「アニマ・メーア」をはじめ、スケールの大きな歌声を響かせました。甘く美しいアカペラや、金管楽器のふくよかな音に呼応する歌の迫力、楽器それぞれの旋律など、奥行きのある演奏で会場を魅了しました。また、吹奏楽団の単独ステージでは、華やかな曲で粒のそろった音色を聴かせました。

ラストステージ:3校による合同合唱

本山秀毅学長の指揮で3校の合同合唱

ラストステージは、本山秀毅学長の指揮で3校の合同合唱。80人超が心を一つにして歌ったのは、星野富弘さんの詩から生まれた合唱曲、「今日もひとつ」。語りかけるようなフレーズを軸に、跳躍する高音や、寄り添うような低音パートは、合同合唱ならではの懐の深さがありました。フィナーレの「鉄腕アトム」は思い思いの表情を浮かべて、特別な公演に別れを告げました。それぞれのステージで、声を合わせて共に歌う喜びを感じられた本公演。そのエネルギーを受け取った観客からは、いつまでも惜しみない拍手が送られました。

Text/沖知美(高速オフセット)Photo/上田浩江