〈連載まとめ〉心を癒やす音楽の力、1/fゆらぎのひみつ
理学博士・佐治晴夫さん(大阪音楽大学大学院客員教授)の連載「心を癒やす音楽の力、1/fゆらぎのひみつ」のまとめページです。【全6回】
【第1回】「1/fゆらぎ」とは
「1/fゆらぎ」と音楽の関係についてお話しする前に、まずは宇宙の起源の話から始めましょう。なぜなら、宇宙の中で人間がいかにして進化してきたのか、その進化の歴史そのものをたどって音楽は生まれてきたからです。………
【第2回】1/fゆらぎはなぜ心地よい?
それは、脳や感覚など全てに宇宙の根源的性質が反映されているからです。すでにお話ししたように、ビッグバンによって宇宙が誕生し、基本粒子がたくさん集まって、水素や酸素、炭素、窒素、などさまざまな物質が生まれました。………
【第3回】「1/fゆらぎ」と音楽の関係①
「1/fゆらぎ」は先に挙げたような自然現象だけでなく、芸術作品の中にも見られます。絵画は色の濃淡の変化によって成立しますし、音楽は音の高さが変動して旋律になり、リズムや音の強弱が加わって楽曲になります。………
【第4回】「1/fゆらぎ」と音楽の関係②
コロナ禍になり、ネット上、つまり空中戦での在り方として、YouTubeを活用しようと考えました。その構想自体は以前から持っていましたが、クオリティにおいて満足できるものを残す環境が整っておらず、時流に乗れずにいたので、本格的に使い始めたのは最近のこと。………
【第5回】これからの音楽
音楽作品や本は、いったん作品になってしまうと、それを作った人から離れたところに存在します。ベートーヴェンもモーツァルトも、彼らの作品は時代を超えて受け継がれていても、彼ら自身はもうこの世にいませんからね。………
【第6回】佐治先生からのメッセージ
それはたくさんありますし、聴く状況にもよりますから一概には言えないのですが、フォーレのRequiemの終曲In paradisum(楽園にて)は非常に好きですし、ブラームスのピアノ作品Intermezzo(間奏曲)Op.117もいいですね。………