大阪音楽大学 進学をお考えの方

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教員からの受験アドバイス

学長から受験生のみなさんへ

 皆さん一人ひとりの音楽との関わり方は様々でしょうが、音大を受験してみようか、と思ってこのホームページをご覧になったあなたは、きっと「音楽で生きていければいいな」と何となく考えているのではないでしょうか。プロの演奏家になれる人は一握りですが、音楽の先生や音楽関連の職種まで含めると、音楽と関わっていける可能性は随分広がります。
一度限りの人生、あなたが音楽に対する熱い気持ちを持っているのなら、やらなかったことを後悔するよりも、挑戦してみませんか。若い時代に何かに熱中した経験は、何事にも変えがたい人生の宝になります。そして、音楽にはそれに答えるだけの奥深さがあります。
たゆまぬ日々のトレーニングと人前で演奏することによって培われる精神力と、仲間とひとつの音楽を作り上げていくことにより身につくコミュニケーション力は、たとえ音楽とは異なる世界で生きていくことになっても、きっと大きな自信となってあなたを支えてくれます。
2015年に創立100周年を迎えた大阪音楽大学は、充実した教育スタッフと施設であなたの音楽への夢を支えます。この受験アドバイスを参考にしてぜひチャレンジしてみてください。


大阪音楽大学・大阪音楽大学短期大学部
学長 武藤 好男


作曲

和声(大学のみ)

 和声課題はいくつかの調を経由した後、再現部に入るところまでが出題されます。そこで大切なのは、課題全体の構成を最初に把握しておくことです。つまり、各段落の終止とその調性、転調の方法、クライマックスの設定などをはじめにチェックしておくことで、効率よくいい解答を書くことができます。

作曲

 試験会場で課題の動機を見てから曲の楽器編成や構成を考えていたのでは、限られた時間内に作品を仕上げることは困難です。あらかじめ、曲の全体的な構成、移行部のパターンなどをいくつか準備した上で、試験に臨んでください。入学試験で重視されるのは「基礎的な作曲技術」と「将来の可能性」なので、この段階では完璧な技術やすばらしい作品を要求しているわけではありません。それよりも、持続力と集中力、そして何よりも、音に対する感受性が重視されます。これらのことは、意識していなくても作品に現れるものなのです。自分が納得して音を選んでいるかどうかが大切です。

まとめ

 たくさんの音楽を聴き、多くの曲を分析し、音楽的感性を養うとともに、コツコツと地道に和声や対位法の勉強を積み上げていくことがもっとも大切です。がんばってください。


ミュージッククリエーション

筆記試験(伴奏付け)と音楽理論

ミュージッククリエーション専攻では、筆記試験(伴奏付け)や音楽通論(一般入試のみ)を課しており、それらを通じて、楽典とコードネーム等の基礎的な知識を問います。具体的な内容ですが、2016年度入試要項のP61,62に掲載した例題と同じレベルの問題を出題しますので、参照してください。初めての人は勉強方法について不安があるかもしれませんが、楽典やコード理論については、基礎的な知識のみを問うものであり、初心者向けの教則本或いは、巷の音楽教室等にて得られる知識で十分対応可能なものとなっています。

伴奏付けの試験では、単旋律(メロディ)に対して和声(コード)をつけてもらいます。五線紙に音符で和音を記譜しても構いませんし、コードネームだけでも結構です。試験場に用意したキーボードで音を確認しながら受験できます。ギターを弾く人で、普段タブ譜やコードダイヤグラムを使っている人は、五線譜の読み方やコードを構成する音について正しく理解した上で、実際に旋律にコード付けをする練習を数多くこなしてください。練習に使用する旋律ですが、ソルフェージュの無伴奏視唱課題が適しています。付けたコードが正しいかどうか、自分で弾き歌いをして確認するのもいいでしょう。それから本学が開催している「音楽通論攻略ゼミ/入試演習講座(伴奏付け)」や「教員特別ゼミ/ポピュラーミュージック作曲講座」に参加するのもいいでしょう。

音楽通論(一般入試のみ)においては基礎的な楽典の知識やコードネームについて問います。入試要項(6月1日発行)に前年度の問題を掲載しましたので、出題傾向を把握し事前の対策に役立ててください。独習だけでは不安が残るようであれば、本学が実施している「音楽通論攻略ゼミ」に参加して、自分の理解が正しいか確認するのもいいでしょう。

実技試験

  • ・自由曲演奏
    得意とする楽器を自由に演奏(または歌唱)してください。オリジナルでもカバーでも構いません。楽器のみの演奏でも、弾き語りでも、マイナスワンもしくはカラオケに合わせての演奏・歌唱でも可能です。試験では演奏技術をみるというよりも、これまでにどのように音楽に接してきたか、音楽に対する貪欲さをみます。演奏曲のジャンルは問いません。
  • ・作品提出
    DTMで制作したもの、或いはスタジオ等で演奏を録音したもの、或いは楽譜を提出してください。DTM、録音物に関してはオリジナルでもカバーでも構いませんが、楽譜での提出作品に関してはオリジナルに限ります。DTMで制作した作品に関してはDTMの技術を、録音物においては作曲技術や経験、楽譜においては基本的な作曲技術をみます。録音物の場合、自作自演でも自分以外の人の演奏でも構いません。いずれの提出形態においても、音楽のジャンルは問いません。また、DTMで制作した作品では既存作品をサンプリング・再構成するといったリミックス作品の提出も可能です。

口頭試問

作品提出を選択した場合は作曲・制作の過程について質問します。自由曲演奏を選択した場合は、練習方法や演奏(歌唱)経験、演奏曲目を選んだ理由等について質問します。
また、いずれを選択した場合においても、コードネームやオーケストラの構成楽器等、音楽の基礎的な知識について質問します。


ミュージックコミュニケーション

筆記試験

皆さんはこれまで様々な音楽に出会い、そのなかで自分の好きな音楽を見つけてきたと思います。そうした音楽にどこで出会い、なぜ好きになったのでしょうか。筆記試験に向け、まず、自分の音楽体験を振り返りながら「自分だったら、人が音楽と出会い楽しめる場をどのように設定するか」について、考えることを習慣化してください。その際、その場を訪れてほしい人、例えば、子どもや、皆さんと同じような年齢の人、高齢者、などを浮かべながら、その人たちに喜んでもらえるためにはどうしたら良いのかを想像することも必要です。そのように考えた「人が音楽と出会う場」について、他の人に文章や図で説明する練習をしてください。音楽のジャンルやあり方、場所、訪れてほしい人など、それぞれ自由に発想することを心がけてください。

口頭試問

筆記試験で書いた企画について、質問をします。もし筆記試験で書き残したり、うまく文章表現ができなかったりしても、補足説明することもできます。また皆さんが書いた企画で書かれていることの背景について質問することもあります。

声楽

声楽の特徴

 声楽には、ピアノなど楽器による演奏と比較すると、大きな違いや特徴があります。

  1. 身体自体が楽器であり、また、一人ひとりの差違が大きいこと(音色、音域、音量など)。
  2. 楽器が目に見えないこと(そのために指導者の説明は抽象的、主観的になりがちです。たとえば、支え、お腹から声を出す、のどを開けるなどなど)。
  3. 声を出す道具に過ぎない諸器官を性能のよい楽器に育て上げる必要があること…などが挙げられます。

 これらのことからも、専門の先生について正しい発声を学び、自分の声の特徴を知ることが大切です。先天的な素質や能力が大きく関わることも確かですが、練習次第で思いもかけない声が生まれてくる可能性も十分にあります。声楽の勉強は変声期を過ぎた高校生ぐらいから始める人が多いと思いますが、何歳になっても遅いということはありません。

さァ!歌ってみよう!

  • ・声帯はわずか1センチ数ミリの小さな体の一部の器官です。長時間の練習などで痛めたりしないように注意しましょう。また、高音を出すことを急いではいけません。まずは、中音の正しい発声を身につけてください。呼吸法も併せて勉強しましょう。
  • ・コンコーネなどの練習曲を併用することをお勧めします。それぞれの曲の目的を理解し、どれだけ進んだかよりも、どのように歌えるようになったかを意識してください。

具体的な練習方法のお勧め

  • ・イタリア歌曲は、まず、詩(原語)をゆっくり口にしましょう。日本語の母音に比較的近いとはいえ、やはり外国語です。とくにU母音や、RとLの違い、Nの響きの位置や二重子音などにも十分注意を払ってください。
  • ・次に、一息分くらいのフレーズ単位をくり返してみましょう。特に難しい箇所は納得いくまで何度も何度もです。基本的なレガート唱法を身につけるため、母音のみによる歌唱も試みてください。
  • ・反復の辛抱強さと、その中で、何かを身につけていける知性が、声楽の最も大切な資質であり、上達の近道でもあります。
  • ・人の心を打つ演奏をするためには、深く豊かな理解力と感受性が欠かせません。普段から音楽はもちろん、できるだけ多くの文学作品(特に、詩、短歌、俳句などの韻文)や、優れた絵画などに多く触れることをお勧めします。
  • ・前述にもありますが、特に初歩の段階では、信頼のおける専門の先生の協力が必要なのは言うまでもありません。

ピアノ

 皆さん、音楽会にはよく行かれますか?CDで聴くことはもちろんですが、機会があれば音楽会に足を運び、生の音楽を聴いてください。それと同時に音楽以外のすばらしい芸術作品にも触れ、日頃から豊かな感性を養っておくようにしましょう。演奏する曲が決まったら、作曲家の生涯やその作風、曲の形式、作曲された時代背景を調べてみましょう。出版社によって、音、指使い、表情記号などが違うことがありますから、いろいろな版を比較検討することも大切です。

課題曲の練習を始めましょう

  • ゆっくり譜読みをして、特に音符の長さ、休符、指使い、ペダル、その他の記号などを正しく読んでください。もちろん片手練習も大切です。
  • 暗譜も同時におこなっていきます。
  • 苦手な部分を見つけて、適切な練習方法で何回も徹底して練習し、欠点を克服してスムーズに演奏できるようにしてください。
  • 楽譜に書かれている記号や楽語を理解し、作品のイメージをふくらませましょう。
  • メロディと伴奏、和声の中の旋律、またペダルによる響きなど、自分の音に耳を傾け、全体にバランスのよい音楽になるように注意しながら、練習をしましょう。
  • 曲が仕上がってきたら、演奏するときの息使いや、自分が感じる音楽をどのように表現すると自然な流れになるか考えてみましょう。
  • 自分の演奏を客観的に聴くことは難しいので、録音して聴いてみると良いでしょう。そして、入学試験までに何回か人前で演奏することを奨めます。

良い練習方法は、良い演奏につながります

 最後に楽譜を見ながら、音楽の流れや注意する事柄を確認しましょう。


パイプオルガン

パイプオルガンは一人で演奏するウィンドオーケストラ!

 パイプオルガンは、ピアノや電子オルガンのような鍵盤楽器ですが、発音の原理から言うと管楽器なので、一人で演奏するウィンドオーケストラといえます。管楽器のように、ブレスを感じて、歌うように演奏しましょう。

ピアノと電子オルガンのどっちに近い?

 現在はピアノや電子オルガンを勉強しているのだけれども、パイプオルガンを弾いてみたいな、という方はぜひチャレンジしてみてください!
ピアノを勉強している方は、足鍵盤のことが心配かもしれませんね。電子オルガンを勉強している方はその点有利なのかな?と思われるかもしれません。でも、パイプオルガンの足鍵盤は、電子オルガンのものとはサイズも弾き方も全く違うので、どっちがトクということはありません。誰でもきちんとレッスンを受ければ、すぐに弾けるようになります。
電子オルガンを勉強している方は、パイプオルガンの鍵盤の方が重く、タッチによって音が変化するので、それをピアノで勉強するとよいでしょう。

音楽の組み立てを読み取ろう

 楽譜をどれだけ正しく読み取り、音楽の組み立てを理解できるかということが大切です。
音符や記号・楽語を正しく読めるようにしましょう。また、音楽の縦の響きだけでなく、横の流れも感じるように心がけましょう。

バッハの音楽はパイプオルガンでこそ面白い!

 オルガン音楽といえば、やはりバッハの音楽が重要なレパートリーになります。ピアノでもバッハの作品を勉強することが大変役立ちます。
ピアノは音が消えていく楽器ですが、オルガンは鍵盤を押さえている間はずっと音が続く楽器なので、音の終わりを意識することが大切です。バッハの音楽は、音が続くオルガンで演奏してみると、旋律と旋律の重なりや追いかけっこがよくわかり、聴こえ方が違うので、面白くなりますよ。左手も右手と同じように旋律を受け持つことになるので、指の独立を目指して勉強しましょう。

管弦打

本学へ入学するには

 将来を見据えた基礎能力を身につけることが大切です。専門実技の試験では、受験生のその日の出来を評価するのではなく「基礎力」「将来性」を見極めています。つまり、本学に入学して確実に上達していく「力」を有しているかを見極めているのです。ですから、みなさんは受験に向っての日々の積み重ねの中で、正しい奏法による美しい音色、正確な音程、テンポ感、リズム感などの「基礎力」をしっかりと磨き、身につけていく努力を怠らないようにすることを第一に考えてください。また、くり返しの練習はもとより、日々、よりよい音を求めての「向上心」「探究心」を持ち続けることも大切な要素です。本学には、あなたに合った入学方法がきっとあると思います。ホームページをしっかり確認して、わからないことがあれば何でもご質問ください。

基礎力を身につける

 「基礎力」とは単に楽器を演奏する技術だけでなく、美しい音か?音程は?リズムは?などを確認する能力が身についているかどうかも、ひとつの大きな要素です。本学では夏期と冬期に「受験講座」を開講しています。このような機会を利用して、ぜひとも自分の「基礎力」を確認してみてください。
また、合否の判断に際して、とても重要な位置を占めるのが基礎能力を見極める「音楽基礎科目」です(大学のみ)。
音楽基礎科目とは「ソルフェージュ」「楽典」「鍵盤楽器」の3つの科目のことです。せっかく実技のレベルが合格に達していても、音楽基礎科目の成績如何では涙の結果になることもあります。音楽基礎科目をつまらないモノと考えず、あなたの音楽力のバロメーターとして、しっかりと取り組んでください。「基礎力」が身につけばつくほど、実技の上達にも効果が期待でき、合格への道が確実に見えてきます。
大学・短大・大学院を擁した関西唯一の音楽単科大学として100年の歴史を持つ本学の門を、あなたもくぐってみませんか。


ギター・マンドリン

 ギターの入試課題は技術的にも音楽的にもレベルを幅広く設定しています。技術的に難しい曲を選択したから有利、簡単な曲を選択したから不利ということはありません。自分のレベルにふさわしい曲を選択し技術的に安定し音楽的な表現がたっぷり盛り込まれた演奏を目指して下さい。

練習のポイント

 右手の技術ではアポヤンドでもアルアイレでもピアノからフォルテの表現が出来るようにして下さい。これはスケール、アルペジオ、トレモロまたは和音の時すべてで自由にコントロールできるようにしましょう。特に多く見受けられる問題点はスケールを弾く時に“指の運動”ではなく“腕の運動”で弾いてしまっている人がいることです。和音の速い連打の時は腕を使うことがありますが、スケールは指の交互運動で弾くように習慣づけて下さい。
 左手は必要以上に強く押さえている人がいます。無駄な力を入れず、弦を押さえている指先が弦からあまり遠くに離れないように出来るだけ小さな動きで弾けるようにしましょう。
 音楽的にはまず楽譜に示されている強弱や表情記号を守りましょう。出来れば何故そのような記号が付いているのかも考えてみましょう。指示のないところは何もしなくても良いというわけではありません。メロディーを声に出してみるなどして、フレーズのこともよく考えてみましょう。
 以上のことが全て出来ればよいのですが、この様な基礎的な技術の習得には時間がかかります。大学に入学してからもこの様な基礎的なことをしっかりと学びますので安心して下さい。ただし入試課題を練習する時に以上のようなことを考えながら練習しておくと入学後もレッスンがスピードアップすると思います。


邦楽

邦楽には、各流派によってさまざまな曲があり、同じ曲でも派によって解釈が異なっている場合もあります。しかし、どの流派やどんな作品でも、基礎をしっかり固めておくことが良い演奏につながります。
入試の審査では、課題曲の仕上がりだけでなく、曲を通して皆さんの基礎力も聴いています。曲の雰囲気や気分だけに流されない、きっちりした演奏ができるよう心がけてください。

課題曲の十分な練習を

 楽譜に指定されている奏法ができているか、拍子が正確に取れているか、歌のあるものについては声の大きさ、歌詞の明瞭さ、発声が適切かなど、基礎的なことをしっかりチェックしてください。特にテンポはひとりで演奏するとき、得意なところは速く、苦手なところは遅くなりがちになるので注意してください。
その上で、音色に耳を傾け、練習で身につけたことが曲の表現に生かされているかを注意して曲を仕上げていってください。
<箏> 調絃を迅速・正確に。音をしっかり出す。特に押し手の音程に注意。
<三絃> 調絃を迅速・正確に。ツボをはずさないように。ハジキの音に注意。
<尺八> 音程を正確に。音量のコントロール。運指の正確さ。
以上、日々の取り組みがいい演奏につながります。あせらずにしっかり練習を積み重ねてください。 


ジャズ

各楽器共通のアドバイス

 ジャズ専攻、ジャズ・コースでは管楽器(フルート、クラリネット、サクソフォーン、トランペット、トロンボーン)、弦楽器(ギター、ベース)、鍵盤楽器(ピアノ)、打楽器(ドラムス)といった多種の楽器のプレイヤーを募集しています。
実際には、それぞれの楽器ごとに異なったアドバイスをする必要があるのですが、ここではすべての楽器に共通した事柄についてお話します。

 入学試験においては、基本的な演奏技術を習得しているかを中心に判定します。つまり、リズムの安定感や、音程、アーティキュレーション、ダイナミックスなどの基礎的表現ができているかを聴きます。
いわゆるジャズ的な表現に関してですが、判定にあたって、入試の時点でのジャズ経験についてはあまり重要視していません。誤った解釈で無理にジャズ的な表現を強調した演奏をするのではなく、その時点でできることを素直に聴かせてください。どうしても不安が残るという場合は、本学の「受験講座(夏期・冬期)」で専門のレッスンを受けてみることをお勧めします。


ポピュラー

ヴォーカル

 まず、重要なことは、受験生個々の音楽嗜好や歌唱スタイルにあった曲を課題曲から選ぶことです。練習資料としてオリジナル音源を聴くことは必須です。
次に、ヴォーカリストにとって、調の設定は非常に重要です。自身の音域を考慮し、原曲の調を中心に、キーを変える場合は、2度(長、短)程度、上下に設定するのが適切と考えます。歌詞の英語発音の練習は、滑らかに歌詞を読むことから始め、無声音と有声音を使い分け、口形にとらわれ過ぎないで、口の周りの緊張を取るようにしてください。
メロディーはフレーズ(楽句)によって構成されています。フレーズ練習は特に重要です。フレーズ練習の要点は、強弱やアクセント、音の長さなどの歌い方を、原曲を模倣することから始めましょう。
高音域の長時間練習は、声帯をいため、疲労による音程変化はかえって逆効果になります。適切な時間間隔の反復練習が効果的です。練習中は常に録音することを心がけ、プレイバックを聴くことを通して、原曲と聴き比べながら自身の欠点を自覚し、修正してください。

インストゥルメント

 入試での重要な採点ポイントは、基礎的技術と楽曲の理解、正確なテンポの保持、演奏アイデアなどです。技術的には、小節の変わり目に注意しましょう。ギター、ベース、ピアノはコードネームによる演奏ができることが重要です。
ポピュラー音楽の特徴であるCメロ(コードネーム付伴奏譜)を用いた演奏のためには、コードネームで示された和音の構成音を理解し、各楽曲の基本伴奏系を練習してください。
ギターではピッキングのアップダウン、ベースでは異なる指の音量バランスが大切です。常にチューニング・メーターなどで確認しながら、正しくチューニングされた楽器で練習しましょう。
ピアノはクラシックの課題曲とポピュラーの課題曲の演奏法の違いを理解し、適切なテンポで練習してください。
ドラムスは、手足の音量バランスを整え、手足のリズムのずれをなくし、他の楽器との音量バランスに注意してください。基本打法ではメトロノームなどを用いて正確なテンポキープを心がけてください。
各楽器とも、練習中は常に録音することを心がけ、プレイバックを聴くことを通して、自身の欠点を自覚し、原曲と聴き比べたり、アドバイスを受けたりすることにより、欠点を修正してください。


電子オルガン

即興演奏

 即興演奏については16小節程度のやさしいコードネーム付きメロディを出題します。確実に、基本的なことをしっかり練習してください。
(1)1コーラス目のメロディの読み間違いをしない。
(2)コードネームを読み取る。
(3)1コーラス目のメロディをもとに簡単な変奏(フェイク)や重音奏ができるようにする。
(4)適切な音色やリズムを設定する。
以上のことを考えて練習しましょう。

課題曲

 課題曲についてはクラシック系とジャズ・ポピュラー系の曲を複数出題します。その中から1曲を選んで暗譜で演奏してください。クラシック系の曲は原曲を参考にするのが基本ですが、自分のアイデアで音色を設定してもかまいません。奏法に気を配ってください。
ジャズ・ポピュラー系の曲では、テンポ、音色などは指定どおりでなくても結構です。練習していく中で自由に解釈してください。リズムを正確に感じ、ゆとりをもって演奏することが大切です。日頃から様々なジャンルの音楽を聴くことにより、音楽に対する感性を高めておきましょう。


ミュージカル

ミュージカル俳優を目指す方々へ

 ミュージカル俳優は自分の身体を客席に感動を与える楽器として、日頃から鍛えていかなければなりません。ですから我々は受験生の皆さんの「楽器としての可能性」を審査します。日頃からミュージカルはもちろん、映画やお芝居を観、音楽を聴き、本を読み、表現の基礎となる知性と感性を磨いておいて下さい。そして声を出すことに慣れ、身体能力を高めておいて下さい。
あなたの飾らない「素顔」、あなたがこれまで勉強してきた「努力」、そしてミュージカル俳優として表現したいというあなたの「意欲」を見せて頂きます。歌唱・ダンス・演技のうち、どれか一つでも構いません。積極的にあなたをアピールして欲しいと思います。


ダンスパフォーマンス

「踊る」ために必要な事

 まずは柔軟、かつ強靭な肉体が必要なのは当然のことながら、その鍛錬は終わりのないものと捉え、常に向上を目指す貪欲な、そして執拗なまでの精神性が大切です。受験にあたっては、現在レッスンを受けておられる方はさらに磨きをかけ、また独学で踊っている方は肉体の柔軟性を重視して体づくりを行って下さい。

自由課題について

 自作、または今習っている先生の振付でも構いません。自分が得意とすることを全面にアピールして下さい。得意のジャンルを見て、運動能力を審査いたします。

当日掲示する課題について

 自由課題を見た後、不得手と思われるジャンルを課題として提示いたします。そこでは、できない事へのチャレンジ精神、あきらめない心と考え方の柔軟性を審査いたします。


音楽基礎科目[ソルフェージュ]

「聴音」と「視唱」を学ぶ意義について

 入学試験では、「旋律聴音」と「新曲視唱」が課されています。みなさんが耳にする音楽は、クラシック音楽であれ、ポピュラー音楽であれ、その多くが楽譜に記されています。音楽家にとって、楽譜を正しく読んで実際の音楽にしていく力は大変重要です。そのための基礎訓練として、「視唱」と「聴音」があります。
「視唱」では、新曲を正しい音程やリズムで歌うことに加え、いかに音楽的に表現できるかということも大切です。「聴音」では、聴いた旋律を正しく記譜することにより、音楽を理論的に理解することができます。
ソルフェージュの能力を高めることは、専門実技での譜読みや練習を容易にするだけでなく、演奏での表現力を深めることにもつながります。
受験生のみなさんにはこれらのことをよく理解していただき、「聴音」や「視唱」の力を身につけ、受験に備えてください。

「聴音」や「視唱」の練習方法について

  • ・視唱課題は覚えるまで何度も歌い、覚えた後にそれを楽譜に書いてみましょう。同様の方法で多くの課題をくり返し練習すれば、音程やリズムなど、旋律と楽譜の関係が理解できるようになります。
  • ・聴音課題の場合、はじめに小節線を引き、その後、指などでしっかり拍をとりながら、まず、1拍目を書き取っていくことをお勧めします。この方法だと、途中からでも書き取ることができます。
  • ・リズムは、単純拍子・複合拍子でそれぞれよく使われるリズムパターンがあります。リズム打ちや記譜をしてパターンとして覚えましょう。
  • ・聴音で、間違った部分は消してしまわず、正解と照らし合わせて、何が理解できていなかったのかを把握しましょう。間違いと正解の両方を歌ったり、演奏したりして確認しましょう。
  • ・音階を正しく理解しましょう。調号(五線の音部記号の次に書かれる、その曲の調を示す♯や♭)の意味を理解して、書けるようにしましょう。

音楽基礎科目[楽典]

「音程」が基礎

 楽典を学ぶ上で、基礎となるのが「音程」です。「音階」「調」「和音」は、「音程」を学んで、はじめて理解することができます。その意味で、「音程」を速く、正確に読み書きできることが大切です。音程の判別のスピードを上げるのは、繰り返しの練習です。テキストの問題を解くことも大切ですが、皆さんが練習している曲の楽譜に基づいて任意の2音の音程を考えたり、ピアノなどの鍵盤楽器から出る音の響きをよく聴いて音程を判別したりする練習もしてください。このことは入学してからの学習に役立ちます。「音程」が理解できれば、次に「音階」「調」「和音」などの勉強に進みますが、基礎となる「音程」がしっかり身についていれば、たやすく理解できるはずです。

解答の注意点

楽典の問題を解く上での注意点を挙げます。

・設問の内容と条件をよく理解して答えてください。
・記譜に際して、音符や調号を正しい位置に、はみ出さないように書きましょう。
・漢字などの文字に間違いがないように、正確に書いてください。

楽典は、音楽を理解し、演奏しようとする人にとって必要不可欠なものです。十分に勉強してください。


音楽基礎科目[鍵盤楽器]

“継続は力なり”

 皆さんご存知のことわざにもあるように、毎日の練習の積み重ねは、ピアノを弾く上で何よりも大切です。もう一度自分に問いかけてみてください。

曲選びを大切に!

 どうしてこの曲を選んだのかしら?と思われるケースが、試験の際に見受けられます。無理して背伸びした曲を選んだりはしていませんか?自分の進度にあった選曲を心がけてください。

楽譜をじっくりながめていますか?

音符だけではなく、指使いやダイナミクス、テンポ感など…。
じっくり、丁寧に、注意深く!
楽譜はきっと何かを気づかせてくれるはずです。

イメージしていますか?

もしも主専攻で奏でるのなら、どんな風に歌わせるだろうか。
声楽の呼吸や、管楽器のタンギング等…
ピアノを弾くときにも、ぜひイメージしてみましょう。

子供の頃からピアノに慣れ親しんできた人、音大受験を決めてから急に勉強を始めた人など、スタートの時期はそれぞれだと思いますが、手・指の形についても今一度見つめなおして、自分の音をよく聴くことから始めましょう。
気持ちも行動もポジティブに、日々の練習に向ってください。“継続は力なり”です。


作文

 本学でいう「作文」とは、他大学でいわれている「小論文」とほぼ同じ意味です。「設題」の事例について、その場で考え、その考えを第三者(ここでは入試の採点をする担当者)に対して、文章を使って分かりやすく説明すること、それが評価の対象になります。
以下に、どこに評価のポイントがあるかを、もう少し細かく説明しておきます。

1番目の評価のポイント

<感想ではなく、自分の考えを書くこと>

 まず、「設題」の文に含まれている問題点(内容)を正確に捉えているか、という点です。本学でいう「作文」は「感想文」とは違います。「感想文」は、感じたこと、思ったことを素直に表現すればいいのですが、「作文」では、「設題」が問いかける事例を、あなたがどう思ったかではなく、なぜそう思ったのか、その理由・根拠を考えて、それをどのように説明しようとしたのか、が全体を評価する際の最も重要なポイントになります。

2番目の評価のポイント

<文章の流れを組み立てること>

 次に重要なポイントは、考えたことをそのまますぐ書き出して、ついには自分でも何を書きたかったのか、分からなくなってしまうような、まとまりのない文章の流れにならないことです。つまり、分かりやすく、誰もが納得できる文章の流れになっているかどうか、が問題です。そこで、まず、自分の考えを整理して、結論として言いたいことを明確にしてから、その結論が正しく伝わるように、具体的な例を挙げたり、あるいは、その結論に反対の考え方を挙げ、それを否定する、といった流れを作って、自分の考えを説明していきます。自分の言いたいことが誰にでも分かるように文章の流れがうまく組み立てられているかどうか、が「作文」全体を評価する2番目のポイントになります。

3番目の評価のポイント

<文を正しく作ること>

 問題の提示から結論に至るまでの流れができたところで、その流れをスムーズなものにするためには、まず、一つひとつの文を丁寧に書くことが大切になってきます。誤字や脱字はもちろん困りますが、文の主語が分かりやすくなっているか、文の終わり方が不自然ではないか、こうした点にも注意を払ってください。書き上げた時点で、もう一度、他人が書いた文章だと思って読み返し、日本語の文章として変なところがないか、を確認してください。こうした自分の日本語に対する意識・注意深さ・丁寧さがあるかどうかが、3番目の評価ポイントになります。

最後に

 みなさんは、楽器や声を使って音楽を、さらには音楽の持っている芸術性を、人々に伝えていく表現者になろうとしているわけですが、そのとき、あなたの伝えようとする音楽や芸術のより大切なところについて、言葉や文章で、より細やかに伝えようとすることは、決して無意味なことではありません。もしかしたら、あなたの言葉や文章から初めて音楽に接したり、音楽をより深く理解したり、あなたと感動を分かち合える人が現れるかもしれないからです。直接音によって想いを伝えることも大切ですが、それを分かりやすく、あるいは客観的に伝える言葉や文章も、それに劣らずアーティストにとっては大切な表現方法のひとつなのです。

 日本語で表現することへの意識を高めて、大学生活の中でさらに日本語の能力・技術を洗練させていかれることを願っています。


国語

 本学が入学試験で「国語」を課している理由は二つあります。一つは、小学校から高校までの学校教育の中で授業にどれだけ真面目に取り組んできたのかを見るには、国語が最も適切な科目であると考えられるからです。もう一つは、日本語を「聞き」「読み」「書き」「話す」能力というのはわれわれの最も基礎的な能力であるということからです。
大学では多くの講義が開設されており、学問的教養を身につけるためにも、専門的能力をさらに伸ばすためにも、国語力が必要になります。このような意味で国語力は大切であるという考えを普段から持ってほしいと思います。

出題傾向

 入試要項に「国語総合と国語表現Ⅰ(古文・漢文を除く)」と記載されているように、出題は現代文に限定されています。
   出題数は三問で、原則として、このうち一問が長文で文学作品や随筆が割り当てられ、残る二問では論説的な文章や新聞のコラムなど、やや短めの文章が題材になっています。これらの文章を正しく読み、そして理解した上で、設問に答えることになります。設問には記述式と選択式があります。記述式では解答に対応したスペースが解答用紙に用意されています。たとえば、欄外にはみだしたり、極端に小さな字で書かないようにしてください。

勉強方法

 国語力をつけるためには、日頃から語彙を増やすことに努めてください。つまり、基本的な漢字や熟語、慣用的な表現やことわざ、さらにはコンセンサスといった外来語なども含めて、それらの読み書きや意味、そしてその使用例も調べておくとよいでしょう。
   そのためには、単行本、雑誌、教科書、新聞など、いろいろな文章を読むこと、そして、分からないあるいは知らない語句などがあれば、辞書を引いて、意味だけでなく、例文も確認するようにしてください。
   たとえば、新聞の社説を読む場合には、時代的な動きやその背景にある世界の政治や経済の動きを把握しておくことが必要になってきます。ただ漠然と読むのではなく、社説にはある主張がありますから、それがどこにあるのかという問題意識を持って読んでください。筆者の言いたいこと、それを説明したり、論じるために必要な具体例や引用の部分などが分かれば、段落ごとの構成を考え、全体の要約を書いてみるのもいい練習になるでしょう。

最後に

 国語力を身につけるためには幅広い知識が必要になります。日頃から文章を意識して読むということが習慣になれば、国語力は必ず上がります。


英語

 2013年度から実施されている新高等学校学習指導要領に対応して、大阪音楽大学ならびに大阪音楽大学短期大学部入学試験における「英語」の出題範囲は、「コミュニケーション英語Ⅰ」、「コミュニケーション英語Ⅱ」および「英語表現Ⅰ」となっています。問題は以下のように、英文和訳、文法問題、英作文から構成されています。リスニング問題は出題されません。

英文和訳

 英文和訳は、英語の長文を読み、下線が引かれた数ヶ所の英文を和訳するという、いわゆる下線部和訳の形式をとっています。
 英文を和訳するには、何よりも英文の構成を理解しておく必要があります。例年、構文や語順が理解できていないために、英単語をひとつずつ日本語に置きかえ、それらを並べるだけの解答が見られますが、それでは正解からかけ離れた答案となってしまいます。英文を日本語に直すときには、いわゆる構文を理解したうえで、主語は何か、動詞は何か、その動詞はどのようなはたらきをしているか、その動詞は目的語や補語を必要としているか、句や節はどの部分にかかっているかなどを理解できているかが重要なポイントとなります。
 また、下線部の箇所だけを理解しようとするのではなく、その下線部の前後や、パラグラフのなかの文と文との関係や流れを把握しながら、下線部に何が書かれているのかを理解しようとしてください。さらに、文章全体の内容をつかみ、パラグラフとパラグラフの関係や展開を読み取ることも、下線部の内容を理解するときのヒントとなるに違いありません。
 勉強方法としては、これまで慣れ親しんできた英語教科書や、できれば、英文解釈のための問題集などを何度も読み直し、わからない箇所はその英文をノートに書き出し、その構文が理解できるまで学習することを心がけてください。

 

文法問題

 文法問題は、大きく二つに分かれていますが、両方とも文法や語彙力、語法に関する理解度を問う問題が中心です。
 一つは、ある英文を同じ意味の異なる表現で書きかえる問題です。外国語の学習にとって、ある文を別の表現で言いかえることは大切なことです。表現力を高めるためにも、日頃から、ある英文を別の表現で言いかえられないかと意識して学習してください。教科書や参考書に書きかえの例文があれば、それらも参考にしてください。
 文法問題のもう一つは、ある英文を完成させるときに最も適切な語句を選択肢の中から選ぶ問題です。選択肢の前後をよく読んで、その英文が何を伝えようとしているかが推測できれば、正答を選ぶことは難しくありません。これらの文法問題も教科書の学習で対応できますが、標準的な文法・語法の問題集を一冊こなしておけば、より効果的でしょう。
 

英作文

 英作文は、2、3の日本語の文を英語に直します。内容は日常的な場面で使われる表現が中心となっています。
英語として正しく組み立てられた英文を書くために、日頃から教科書に出てくる定型表現を身につけておくことが必要です。

最後に

  以上のように、全体的に本学の英語の入試は、基礎的な英語力を問うています。英語の学習は、それに取り組んだ時間に比例して、その理解が深まるといわれています。教科書で学習した内容を復習し、余裕があれば、基礎固めのための参考書や問題集に取り組むことによって、皆さんの英語に対する理解がさらに深まることを願っています。

面接

 面接では、志望の動機、これまでの音楽歴、好きな作曲家・作品・演奏者、高等学校での学習や課外活動などの充実度、入学後の学業や音楽活動への意欲、音楽以外の趣味や特技など、2人の面接担当者からさまざまな質問をします。また、面接担当者から大学生活へのアドバイスをすることもあります。

 本学の面接は、「志願者の人物、意欲、将来性を見る」というだけでなく、面接自体が「大学生になるための心構えの場」と考え、実施しています。

 面接にあたって、担当者から希望することは、以下のとおりです。

面接を受けるにあたって

  • 自己推薦書は、「自分がどんな人物か」が伝わるよう、遠慮せずできるだけ具体的にたくさん書いておいてください。
  • リラックスして自然体で話してください。緊張は無用です。大学教員との最初の出会いだと思ってください。
  • マニュアルで用意してきた答えを思い出しながら話すのではなく、のびのびと「自分のことば」で話すことを心掛けて下さい。

それでは、面接会場でお会いしましょう。