10月6日、E メッテルの離日、横浜港から米国へ

この年、 E.メッテルは横浜港より小牧丸にてアメリカに出発した。故郷ロシアから革命の混乱をさけ亡命、ハルビンを経て、関西に居住すること13年、京都大学オーケストラとJOBKオーケストラの指揮、JOBK(大阪中央放送局、現・NHK大阪放送局)ラジオ放送を通してクラシック音楽、とくにロシア作品の普及に貢献した。また、音楽理論や作曲法の個人教授によっても関西洋楽界に計り知れない恩恵をもたらした。

メッテルの離日は、一つの時代の終わりをつげるものでもあった。この後、日本は急速に戦時色を強め、各種の統制によって音楽活動もままならなくなるからである。

 

離日の際、小牧丸船上のメッテル夫妻(株式会社JEUGIA提供)

 

メッテルが服部良一に贈った自筆サイン入りの写真(Hattori Ryoichi Sanと読める)