短期大学開学

前年の文部省からの内諾を受け、本認可を受ける前に早くも2月1日より生徒募集を開始した。専攻は作曲楽理科・声楽科・器楽科の3つで、定員40名であった。そして2月4日には「短期大学設立記念大音楽会」と題し、大阪市中央公会堂で演奏会を開催した。

この演奏会直前の1月31日、永井校長は「卒業生諸君に告ぐ」という文章を配付している。その中で永井は、「当校も漸く待望の大学になりました」と卒業生たちにいち早く短期大学の設立を伝え、校舎改築や生徒勧誘への協力を要請している。そして永井幸次作詞作曲《祝歌》の合唱譜が添えられ、卒業生と生徒あわせて4、5百人の大合唱で演奏したいと考えているので、最後の練習に来て欲しいという希望も記されていた。当日は校長の指揮のもと、卒業生たちも歌ったのかもしれない。

3月5日、財団法人大阪音楽短期大学への組織変更が認可され、3月7日、正式に昭和26年度からの短期大学設置の認可がおりた。認可条件は図書室および研究室の整備、一般教養自然科学ならびに専門の機械器具と教員組織の増強など、2年以内に必要な整備拡充を行って、短期大学としての完成を期することであった。

教職課程の設置についても教育実習指導の責任者を明確にし、必修、選択科目の配列と履修方法、教員組織の整備を条件に認可された。3月末日のことである。

こうして4月1日、短期大学は開学した。学長には永井幸次が就任し、高等学校校長と兼務することとなった。第一期生は作曲2名(定員3)、声楽16名(定員15)、器楽22名(定員22)の40名。器楽は全員ピアノ専攻であった。

科目は大きく一般教養、体育、専門(理論・実技)、教職に分かれるが、当時の専門の開講科目はピアノ専攻を例にとると次の通りであった。
 理論=音楽史 音楽美学 和声 楽式 音響学 対位法 演奏原理
 実技=ソルフェージュ 合唱 ピアノ 合奏 卒業演奏
声楽専攻はこれに独唱、作曲専攻は管弦楽法が加わる。一般教養には、数学、物理などもあった。



短期大学初の生徒募集(昭和26年2月4日 短期大学設立記念大音楽会チラシより)
入学試験期日は3月28~30日となっており、開学直前のことであった

短大初めての生徒募集広告



1月31日 永井校長が卒業生に配った文章と楽譜

卒業生諸君に告ぐ・祝歌
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プログラム表紙

大阪音楽短期大学設立記念大演奏会



プログラムより
朝比奈隆指揮の関西交響楽団が特別出演している

大阪音楽短期大学設立記念大演奏会プログラム



学校法人大阪音楽短期大学への組織変更の認可書

財団法人大阪音楽短期大学への組織変更許可書



5月27日 短期大学楽友会演奏会プログラム
短期大学初の演奏会
 
短期大学楽友会演奏会
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11月4日 第一回短期大学秋季大演奏会プログラム

短期大学第1回秋季大演奏会